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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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01/14/15:34  調査結果 怪盗side


 智はその後、まっすぐ家に帰り、翔也にすぐ連絡を取った。
翔也は真面目に授業を受けているので、智は留守電にメッセージを残した。

―ピー……―

「智だけど、今さっき、一樹の家に行ってきた。詳しい事はいつもの場所で話すから。あと、香恋にも連絡よろしく。学校終わったら、いつもの場所に集合って言っといて。お前も、学校が終わったら、いつもの場所に来いよ。んじゃ、いつもの場所で待ってる」

―プーップーップー……―

 智は電話を終えると、ソファーに横になり、少しの間眠った。
 

 翔也がこの留守電を聞いたときはすでに学校が終わった後だった。
「ったく。智の奴、また学校サボりやがって……。って、ん?留守電が入っている。何だろう」
 翔也は留守電を聞いた。
「……調査してたのかよ。ってか、俺、何もやってねぇや。ま、いっか。どうせ、いつもの場所でいろいろやらされるんだし。ってか、香恋に連絡しないと……」
 翔也はひとり言をぶつぶつ言いながら、家に帰った。
そして、家に帰る途中に、怪盗のメンバー谷香恋に電話した。

―プルルルルルル……―

「もしもし?」
 香恋はすぐ電話に出た。
「あ、香恋?俺だけど」
「『俺だけど』じゃわかんないんだけど」
 香恋は冷たく言い放つ。
「……翔也だよ!」
「っぷ。本気になって怒っちゃって、翔くん、おもしろぉい」
 香恋は先ほどまでの態度とは一変して、ものすごく笑っている。
「……お前、バカにしてんのか?」
 翔也は少し機嫌が悪そうに言った。
「別に、そういうわけじゃないよ。ってか、何の用?」
 香恋は翔也で少し遊んでから、本題に入った。
「……あぁ。今日、いつもの場所に学校終わったら来いって」
 翔也は少し膨れてそう言った。
「もう、そんなにすねないでよ。まぁいいや。んじゃ、またあとでね。今からいつもの場所に向かいまぁす」
 香恋は笑いながらそう言うと、すぐに電話を切った。

―ップーップーップーップー―

(……あいつめ……)
 翔也は少し怒りながら、いつもの場所に向かったのであった。

 ここで、補足説明をしておこう。
智たちのいつもの場所とは、小さな古いアパートの103号室だ。
智が借りている。


―いつもの場所―

「……全員集合したな?」
 智が確認すると、二人はうなずいた。
「……ところでさ、なんで翔也はすねてんだ?」
 智は部屋の隅っこで小さくなっている翔也を見て言った。
「さぁ……?あたしがからかいすぎちゃったからかなぁ……」
 香恋は少し心配そうに隅にいる翔也を見つめる。
「お前、翔也をまたいじめたのか?はぁ……。翔也は、傷つきやすいんだから、からかうのもほどほどにしろよ?」
「はぁい。以後気をつけまぁす」
 翔也はいじられキャラのようで、二人にからかわれている。
そんな二人の会話を聞いていた翔也は、いきなり立ち上がり、一言こう言った。
「バカにするのもいいかげんにしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「「……」」
 二人とも、翔也がいきなり大声で叫んだので、驚きで声が出ないようだ。
「ったく……。俺がいつまでもそんなこと引きずっていると思うか?さっさと調査報告をして帰るぞ」
「……いや、さっきまで引きずってたでしょ」
「だよな……」
 二人とも、翔也を変人を見るような目で見た。
「……はぁ」
 翔也はその後、何を言う事もなく座った。
「……ま、翔也の機嫌が直ったところで、調査報告しますか?」
「そうしましょ」
「……」
 二人の切り替えがあまりにも速かったので、翔也は少し複雑な気持ちになった。
しかし、そんな翔也にはお構いなしに、二人は調査報告を始めた。
「まず、俺の調査報告からね。俺は一樹の家に行ってきた」
「うんうん」
「……おう」
 翔也はまだ複雑そうな表情をしている。
「それで、事件当日について聞いてきたんだけど、どこにでもある誘拐事件だったぜ」
「引っかかるところは?」
「ひとつだけあった。それは、犯人はなぜ『リオンの涙』だけを要求したのか」
「あぁ……。確かに、そこは引っかかるね」
 香恋が何か考えているようだ。
「……そうだな」
 翔也は相変わらずテンションが低い。しかし、そんな翔也は関係なく、二人は会話をしている。
「『リオンの涙』よりかも高級な物って、あいつん家ならあるのになぁ……」
「「そうだよね(な)……」」
 三人は黙り込んでしまった。
「……あ。そうか、そうだったのか!」
 今まで黙っていた翔也がいきなり大声をあげた。
「……」
 二人はまたもや驚きで声が出ない。
「……絡まないでいたから、頭がおかしくなっちゃったか?」
「……怖いわぁ……」
 二人とも今度は不審者を見るような目で翔也を見ている。
「な、なんだよ……。俺が分かったって言ったらおかしいのかよ」
「「うん」」
 二人とも即答した。
「……ひ、ひどっ……」
 二人が真顔で即答したので、翔也はまたもや落ち込んだ。
「っていうのは冗談で、何が分かったの?」
 智はこれ以上翔也をからかうのは時間の無駄だと思ったのか、話を真面目な方向に戻した。
「……あのさ、俺、『リオンの涙』って昔から伝説がある事を思い出したんだよね。その伝説は……」
 翔也は真面目モードになった智に影響されたのか、翔也も真面目に話をはじめたが……
「あ、そっか。その伝説が関わってんのか」
 翔也の話を遮るように、智がつぶやいた。
「え?なんの話?伝説って?」
 香恋はまだ意味が分からないようだ。
「……さとしぃ……。俺が今から説明しようとしてんの!邪魔すんなっ!」
「あ、ごめんごめん。だって、今思いついたんだもん」
 智は再びいじけてしまった翔也に笑いかけた。
「智、説明をお願い」
 香恋は翔也じゃなくて智に説明を頼んでいる。
「おい……そこは俺に頼めよ!最初にひらめいたのは俺だぞ?」
 翔也は香恋が自分に尋ねなかったことに対し、案の定、膨れている。
「だって、翔くんの説明、難しいんだもん」
 香恋も少し膨れている。
「……お前の理解力が悪いだけだろうが……」
 翔也は今にもブチギレそうだ。
「まぁ、そんなことはともかく、説明をするよ」
「さ、智……!そんなことはともかくって……」
 翔也は何かブツブツ1人で言っているが、二人は気にしていないようで、説明を始めた。
「まず、『リオンの涙』の伝説って知ってる?」
「んん……知らない」
 香恋は少し考えてから答えた。
「んじゃ、まずはそこからだな。『リオンの涙』には伝説があって、『リオンの涙』には人を生き返らせる力があるといわれているんだ」
「……人を生き返らせる力?」
 香恋は不思議そうに聞いた。
「そう。だから『リオンの涙』を要求したのは、誰かを生き返らせたいからじゃないかって思うんだ」
「なるほど。大切な誰かを生き返らせたいから『リオンの涙』を要求するのか」
 香恋は何か考えているようだ。
「まぁ、本当の所はわかんないけどな」
 智はそう言うと、ほったらかしにしておいた翔也の方を向いた。
「翔也、お願いがあるんだけど」
「……なんだよ」
 翔也はすねているようで、再び部屋の隅っこに行き体育座りをしていた。
「『リオンの涙』について調べておいてくんない?」
「……分かった」
 翔也はすねながらも、しぶしぶとパソコンの前に向かった。
「んでもって、香恋には『リオンの涙』の伝説がどれくらい広まっているのか調べてほしい」
「了解」
 香恋はそう言うと、携帯をものすごい速さでいじり始めた。
そして、智は何かを考えるように、ベッドに横になったのであった。

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