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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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02/17/20:08  真相

 事件が無事に解決した次の日、怪盗3人と探偵3人は英輔の家へと集まっていた。

「……なんで俺の家なんだよ」
 英輔が不満そうな顔でつぶやいた。
「別にいいじゃん」
「そうだよ。いつもより、人数がちょっと多いだけって思えば平気だって」
 ふてくされている英輔に声をかけているのは和也と推理。
英輔は二人にそう言われ、少しは機嫌を良くしたようだ。
「……別にいいけどさ……」
「なら、早速真相を聞かせてもらおうか?」
 英輔の言葉を聞くなり、翔也がそう言った。
「……」
 意外とスルーされたことに、英輔は少し驚いたような顔をしている。
構ってほしかったのだろうか。
「……そうだね。まずは、どこから話せばいい?」
 翔也に答えたのは智だった。
「ん……まず、なんで田村一樹が殺されるのが分かったの?」
 最初に質問したのは香恋だった。
「それはね、田村くんは非金持ち組織にとって邪魔な存在だったから。非金持ち組織は金持ちを嫌う組織じゃん?だから、金持ちの田村くんをよく思うわけない。でも、仲間にしたという事は、何かに利用しようとしたから」
「んで、その利用っていうのは、おそらく、リオンの涙を手に入れるように、親を説得したりする感じだと思う。確実に手に入れたかったんだろうな。それで、用が済んだ一樹は殺されるだろうと思ったわけ。あそこで殺すとは思わなかったけど、一応見張っておこう的な感じで、見張っていたの」
 智が言い終わると、他のメンバーは唖然としていた。
「……すごい推理ね」
「……さすがリーダー」

―シーン……―

「んじゃ、次の質問にいこうか。何か質問ある人?」
 シンとした空気に耐えられなくなったのか、推理が話題を変えた。
「はいはい!」
 元気よく手を挙げたのはムードメーカ的存在、和也だった。
「はい、和也さん」
 推理は学校の先生のように、和也を指名した。
「えっと……非金持ち組織っていうのは、結局はおじいさんを手に入れるためのものだったわけだろ?なんで、『リオンの涙』を要求したんだよ。っていうか、妹は無事なのか?」
「妹ちゃんは無事だったみたいだよ。それで、『リオンの涙』をなぜ要求したのかについては、警察に聞いたんだけど、非金持ち組織の幹部に、ある大規模な会社に父親の会社をつぶされて自殺してしまった女の子の恋人がいたらしいの。大切な人を奪われたというショックから、金持ちを嫌うようになったんだね」
 推理は悲しそうに言った。
「それで、その大切な人を生き返らすためには人を殺す事をためらわないというわけか」
 翔也がうつむきながら言った。
「……愛って、悲しいよね」
 香恋が小さな声で呟いた。
少しの間、再び沈黙が訪れた。
「……それじゃ、ここらでまとめてみるか?」
 英輔はそう言うと立ち上がって、どこからかホワイトボードを持って、何やら書き始めた。
「……」
 皆それを黙ってみている。
「よし。まず、非金持ち組織のリーダーは、田村一樹の祖父が好きで、殺し屋に祖母を殺させた。んで、祖父が容疑者にされて逃亡。そこから俺らに依頼をしてきたんだな」
 英輔はそう言うと、ホワイトボードに何やら書きたした。
英輔がホワイトボードに書いているのは事件を分かりやすく図にしたもので、ぱっと見ただけで事件の内容が大体分かる。
「そうそう。でも、おじいさんは捕まった。そして、おじいさんは非金持ち組織に『リオンの涙』について教えて、『リオンの涙』を盗ませようとした」
「でも、あの家の警備はしっかりしているから、誘拐という手段をとった」
「ただ、おじいさんも、まさか田村くんが組織に入っているとは思わなかったみたいね」
 推理と智が捕捉で説明をした。
「……おじいさんは、きっと、川口君が怪盗だって知っていたのね。だから、川口君と幼馴染の田村一樹は何かあったら川口君に相談すると考えて、盗ませようとした。誘拐事件は、おじいさんが出したSOSだったっていう事か……」
 香恋はいつになく考えているようだ。
「そういうこと」
 智が小さくため息をついた。
「……なんかさ、人の愛って、時には凶器となるんだね。恐ろしい……」
 和也がしみじみと言った。
「そうだね。でも、人の愛によって救われることもある」
「愛の表現の仕方は人それぞれだからな。愛って難しいよ」
 推理と智までもしみじみと言った。
しばらくの間、再び沈黙が訪れるかと思ったが、英輔がそれを許さなかった。
「さて、んじゃ、これで真相発表会は終了!解散!」
 英輔は早く皆を家に帰らせたいようで、大きな声で叫ぶと勢いよく立ちあがった。
「え~。今から、皆でご飯でも食べに行こうよ」
「「「「さんせーい!!」」」」
「え……」
 推理の言葉に、英輔を除く全員が大きな声で賛成した。
英輔は嫌そうな顔をしている。
「今日くらいいいじゃん♪アニメは録画しとけばさ♪」
 そう、実は、英輔が早く皆を家に帰らせたかった理由……。
それは、英輔の好きなアニメがもうすぐ始まるからなのだ。
だから、英輔はものすごく嫌そうな顔をしていた。
「……まぁ、それもそうだな……」
 英輔はそう言うと、さっと録画の準備をし、出かける準備をした。
「それじゃ、行くか」
 英輔のその一言で、皆は元気よく外へと飛び出していったのであった。



end...




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