忍者ブログ

ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
NEW ENTRY
06 2017/07 2 3 4 5 6 89 10 11 12 13 14 16 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 2930 31 08

09/24/18:45  探偵×怪盗


 推理と智は、これ以上隠し通せないと思ったのか、素直に自分がどのような者か白状した。
(おいおい……白状しちゃって大丈夫なのかよ)
 英輔と翔也がそう不安になるくらい、堂々と隠すことなく白状した。

「さて、そろそろ教室に戻りますか。そろそろ家に帰れーって先生に言われると思うし」
 智は、お互いのことを話し終えると、そう言った。
「……家に帰れ!?」
 推理と英輔が見事にはもった。
「それって、緊急事態っていうこと?」
 推理が智に聞いた。しかし、その質問に答えたのは翔也だった。
「まぁな。ってか、なんで自習なのか知らなかったの?」
「うん。だって……ねぇ」
 推理は英輔に同意を求めた。
「俺らだって、そこまでは読めないよ。なんか事情があることはわかっていたけどさ」
 英輔はうなずきながらそう言った。
「へぇ」
 翔也は意外そうな顔をしている。
「ってか、なんでそのことを怪盗さんたちが知っているわけ?」
 推理がきくと、
「実は俺、田村一樹と幼馴染で、昔から仲良かったんだ。それで、この間、一樹が切羽詰まったような声で電話してきたから、何かと思ったら大変なことが起きていたんだ」
 智が冷静に言った。
「やっぱり、田村くんが関係しているんだ」
 推理は納得したような顔をしているが、英輔は納得できていないようだ。
「いや、それと自習に何の関係があるわけ?」
 英輔は理解できず、そう聞いた。
「田村くんが何らかの事件に巻き込まれたんでしょ?」
 そう答えたのは推理だ。
「さすが、推理ちゃん。高校生探偵のリーダーであるだけあるね」
「どうも」
「……何らかの事件?あぁ、だから、学校がかかわっているのか」
 やっと英輔は納得したようだ。
「んで……その相談っていうのは?」
 推理が本題に戻すように、言った。
そして、智は静かに、こう答えた。

「……一樹の、妹が誘拐されたらしい」

「ゆ、誘拐ぃぃぃぃぃ!?」

 推理と英輔がまたまたはもった。
「ゆ、誘拐って…あの推理小説でよく見る誘拐!?」
「そうそう。ってか、英輔、テンパリすぎ」
 智はパニックに陥っている英輔を見て笑っている。
「いや、それを聞いて落ち着いているなんて無理だろ!」
「っていうか、何を要求されているの?」
 推理もパニックになるかと思いきや、一瞬驚いたような顔を見せただけで、いつもの通り落ち着いている感じに戻った。
「要求は、『リオンの涙』っていうサファイア」
「『リオンの涙』って、あの有名な!?なんで、一樹の家にあるんだよ!?」
 英輔はまだパニックから抜け出せていないようだ。
「確か、田村くん家はお金持ちなんだよ。でも、『リオンの涙』まであるなんて、びっくりだよ」
 推理があまりにも冷静に答えるので、
「……推理、お前、びっくりしているようには見えないぞ」
 英輔が冷静に、突っ込んだ。
「これでもびっくりしてんの!ってか、あんた、いつの間に落ち着いたの?」
 推理がからかうように英輔を見ながら笑った。
「ついさっき。ってか、いつの間にってひどいなぁ。俺だって、いつまでもテンパっているわけじゃないぞ」
 英輔はすねたように口をとがらせた。
「はいはい。ってか、いつものクールな英輔くんはどうしたのかなぁ?」
 推理は笑いをこらえながら、英輔をからかっている。
「……ふん」
 そんな英輔の普段との違いに、智と翔也は呆然としている。
「そんなことはともかく……学校に寄付をしている田村くん家の子供が誘拐されたので、学校も協力しましょうって感じ?」
 推理はふっと我に返り、智の方を向いた。
「……あぁっ。た、多分そうだと思う」
 急に話を振られて、智は少しとまどった。
「ふぅん。んで、その事件、あんたたち怪盗で事件解決をするつもり?」
「ああ」
 智は真顔で即答した。
「その事件、あたしたちも協力してあげてもいいよ」
 推理が少し笑みを浮かべた。
「……はぁ!?」
 推理の爆弾発言に、推理以外の三人は唖然としていた。
「だから、その事件を解決するのに、あたしたち探偵の力も貸してあげるっていうこと」
「いや、解決するも何も、俺たちが首を突っ込む話じゃなくね?依頼もされてないしさ」
 英輔は冷静にそう言っている。しかし、推理が指で『1』とやると、
「あ、そういうことね。いいじゃん。俺らも協力するよ。そのほうが、いろいろいい案も出るだろうし」
 と意見を変えた。
 智は急に意見を変えたことに違和感を覚えたようだったが、
「んじゃあ、頼むか。探偵の調査能力がどれくらいかも知りたいしね」
 と言った。
「えぇ!?」
 智が出した答えに翔也は不満そうな顔をしたが、
「まぁ、リーダーがそういうなら……」
 としぶしぶ了承した。
「よし!んじゃ、こっちはこっちでこの事件について調べるね。あと、あたしたち警察には顔が広いから、警察のほうからも情報貰っとく」
「おう、よろしく」
「んじゃ、早速調査開始だね。ってことで、ばいばーい」
 推理は話をつけると、そそくさ屋上から出て行った。
それに続いて、
「んじゃ、俺も帰るな」
 英輔も屋上から出て行った。
「よし、俺らも行くか」
「うん」
 そして、最後に智と翔也が屋上から出ていた。

―ガチャン―

 屋上のドアが閉まるとともに、探偵と怪盗の協力調査が始まったのであった。

拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACKBACK

TRACKBACK-URL