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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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01/25/18:15  尾行開始


 いよいよ、月曜日がやってきた。
探偵3人はいつもの通り落ち着いていたが、怪盗3人の方は一日中ソワソワしていた。
そして、すべての授業が終わり、放課後がやってきた。
一樹が玄関へと向かう前に、和也は急いで校門に行った。
しばらくそこで待っていると、香恋がやってきた。
「ごめん、待った?」
「ううん。別に、大丈夫」
 香恋も学校帰りのようで、制服を着ている。
しかし、他校の制服なので、周りから目立っている。 
二人はカップルを装っているようだ。
「……んで、あの人はまだなの?」
 香恋は小さな声で聞いた。
「あぁ。多分、もうそろそろ来る」
 和也もそれにつられてか、小さな声で返事をした。
そして、数分後、一樹が玄関から出てきた。
その姿を見ると、香恋は和也と腕を組ませた。
「ねぇねぇ、かずくん。今日、帰り、どっかによっていかない?」
「そうだな。いいよ」
 周りから見たら、ただのイチャイチャしているカップルだろう。
そして、和也のファンはそれを見てザワザワしている。
「え……和也くん、彼女いたの?」
「ってか、めっちゃかわいいじゃん……」
「ショックなんだけど……」
(この人、人気あるんだ。まぁ、カッコいいもんね)
 香恋は少し優越感に浸った。
そして、一樹が学校からでてすぐの角を曲がったあと、和也たちは尾行をはじめた。
一樹は尾行に気づいていないようだ。
二人は10mほど距離を置いて尾行している。
しばらく歩いて行くと、一樹が突然止まった。
「……なんでだよ……」
 一樹はそうつぶやくと、その場に倒れこんだ。
和也たちはとても驚き、あわてて駆け寄った。
「おい、どうした?!大丈夫か?!」
「ちょっと……どうしたの?!」
 二人はパニックに陥っている。
それもそのはず、一樹の腹にはナイフが突き刺さっていたのだから。
和也はあわてて一樹の首筋に手を当てた。
「……うそだろ」
 和也は首筋に手を当てると、茫然とした。
「ちょっと、どうしたの?!え?ま、まさか、死んでるなんてこと……」
 香恋が何か言おうとしたときに、それを和也が遮った。
「死んでる……」
「……え?」
 和也の衝撃発言に香恋は唖然としていた。
和也は悔しそうに俯いた。
「……くそっ……。俺が……俺が、刺される前に気づいてやれていたら……!」
 和也は自分を責めている。
「と、とりあえず、け、警察呼ぶね」
 香恋はそういうと携帯電話を取り出し、警察を呼んだ。
そして、そのあとに智にあわてて連絡した。

―プルルルルル……―

『もしもし?』
 智はすぐに電話に出た。
「あ……智?ど、どうしよう……。た、田村一樹が…し、死んじゃった……」
 香恋は智の声を聞いたら安心したのか、泣きながら話した。
『……そっか。警察は呼んだ?』
 智はいつになく冷静だ。
「……うん……」
『わかった。今からそっちに翔也と英輔が向かう。だから、それまで、そこを動くな。それを和也にも言っておいてくれ』
「……分かった。さ、智は来てくれないの?」
 香恋は震える声で不安そうに尋ねる。
『……ごめん。俺は一樹を殺した犯人を捕まえに行かないといけないから』
 智は申し訳なさそうに謝ったが、その声にはどこか決意が込められていた。
「……そっか。気をつけてね」
 香恋はそれを悟った。
そして、香恋は智と話して落ち着いてきたようだ。
『ありがと。それじゃあな』

―ップーップーップーップーップー……―

 智はそういうとすぐに電話を切った。
よほど急いでいるのだろう。
 智との電話を切ると、香恋はその場に座り込んだ。
和也は、泣きながら一樹を抱きかかえている。
「……そうだ」
 香恋は先ほど智に言われたことを思い出し、和也に話しかけた。
「……和也くん。あのね、今から翔也と英輔くんがくるから、ここから動くなって……」
 香恋は死体をまともに見ることが出来ず、うつむきながら言った。
「……わかった」
 いつの間にか和也は泣きやんでいて、目には強い光が宿っていた。
その目は、復讐に燃えているようにも見えた。
そして、二人は静かに翔也たちが来るのを待っていたのであった。

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