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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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10/03/20:08  香恋のボディーガード


 由香に香恋がお嬢様だという情報を流したため、ボディーガード作戦を決行することとなった。
メイクを終えた翔也は緊張しているようで、落ち着きがない。
「大丈夫かな……」
「大丈夫だよ。ほら、鏡見てごらん。もう君の顔は翔也君じゃないから」
 推理はそう言うと翔也に鏡を渡した。
「うう……誰だよ……」
「翔也君だよ」
 推理は翔也に笑いながら返事をする。
「お前ならできる。大丈夫、自信持てって!」
 和也はそう言うと、翔也の背中をたたいた。
そんな翔也はまるで別人のような顔をしていた。
いつもは優しい顔なのだが、特殊メイクで濃い顔になっており、ワイルドなイケメンとなっている。加えて黒スーツを着ているものだから、とてもいかつい。
「香恋、気付いてくれるかな……」
「声で分かるだろ。俺でも声だけで分かったんだから」
 遅れてきた智はそう言うと、時計を見た。
「そろそろ時間だ。翔也、頑張れよ」
 他のメンバーの視線を受けて、翔也は小さくうなずくと、香恋のボディーガードになるべく、香恋の元へと向かった。

「……よお」
 翔也は香恋の後ろからそっと近づき、香恋の肩を二度たたいた。
香恋は声で翔也だと気づき、後ろを振り返るとビクッと飛び跳ねた。
「「……」」
 二人は互いに見つめ合って何も言わない。
先に口を開いたのは香恋であった。
「び、っくりした……。翔君だよね?」
「……ああ」
 翔也はふてくされたように答える。
「良かった。声は翔君なのに、顔が別人だからびっくりしちゃった」
 香恋は安心したようにおどけて笑う。
翔也はその顔を見て少し頬を緩めた。
「じゃあ、行こうか」
「うん。それにしても、特殊メイクってすごいねぇ……」
 二人は何気ない会話をしながら歩き始めた。
その様子を推理達は陰から見守る。
「あれなら、ボディーガードとお嬢様にしか見えないな」
「そうだね」
 するとしばらくして、由香と健太の姿が見えた。
由香はさりげなく香恋の方を見ているが、健太はそちらに視線を向けることなく由香に何かを話しかけている。
「おっと……これはやっぱり黒じゃない?」
「限りなく黒に近いな」
 推理と智がため息をつく。
「まぁ、これで香恋に手は出しにくくなっただろうし、今後向こうがどう出て来るかだよな」
 和也が深刻そうな表情を浮かべて言う。
「しばらく、英輔は一人にならない方が良いね」
 推理の提案に皆賛成ようで、それぞれ頷いている。
「さあ、あの二人は大丈夫そうだし、私達も帰ろうか。あんまり陰に隠れていても怪しいしね」
「そうだな」
 そう言うと香恋と翔也を除くメンバーはとりあえず解散となった。

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