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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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03/07/12:24  英輔の彼女



「ありがとうございました」
 有香はそう言って頭を下げて帰って行った。
健太は有香を送るため、一緒に帰った。
智は推理と顔を見合わせ、同時にため息をついた。
「英輔も大変だな」
「でも、あの子、本当に英輔に好意があるように見えなかったけど」
 推理は緑茶を勝手に自分で入れて飲んでいる。
「確かに。英輔に彼女がいるって知った後、一瞬だけどニヤッてしていた。あれはショックを受けている顔じゃなかったよな」
 智も、有香が笑っていたことに気付いていたようだ。
「ほんの一瞬だったから信憑性は薄いけどね」
 智は大きく伸びをした。
「そういえばさ、英輔の彼女って、香恋のことだろ?」
「そうそう、そういう設定でいこうと思って」
 推理は当然だという顔をしている。
「そこまでしなくてもよくないか?別に危害があったわけでもないのに、あの子が何か仕掛けてくるかなんてわかんないじゃん」
 智は少し不服そうな顔だ。仲間のことを思ってだろうか。
「あたしはね、英輔のことが好きじゃないのに、なぜあんなに英輔にこだわるのかが引っかかっているの。少し心当たりもあるしね……」
 そういうと智は小さくため息をついた。
「しょうがねえな。香恋にもこの話を一応伝えとくから、また何か協力することがあれば俺でも香恋にでも言え。英輔に何かあってからじゃあ遅いからな。ただし、その心当たりってやつを教えてくれよ?」
「……それは、あたしの口からは言えない。英輔に話してからでいい?英輔の過去が関わっているから」
 推理は困ったように笑った。その顔は少し悲しそうだった。
「……分かったよ。人にはいろんな過去があるもんな。また英輔に聞いて、教えられるようじゃあ、教えてくれ。そしたら、気兼ねなく、協力するから」
 智は優しく笑った。
「……ありがとう」
 推理も、その笑顔にほっとしたのか、小さく笑った。


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