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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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10/03/20:12  狙われた英輔



 香恋に翔也というボディーガードがついてから、英輔が単独行動をとることはなくなった。
交互で英輔と共に行動し、英輔を一人で行動させないようにしたのだ。
英輔は少し不服そうな表情を浮かべていたが、自分が狙われている身であることを理解していたのであろう、しぶしぶとその現状を受け入れていた。
 そんなある日、推理と英輔と智で一緒に帰っているときのことだった。

「いつも疑問に思っていたんだけどさ、何で私の時だけ智まで一緒なの?私、空手習っていたから意外と強いし、英輔と二人でも大丈夫だけど」
 推理が不思議そうに智に尋ねる。
しかし智はニコニコとした笑顔を浮かべたまま答えない。
そんな智の様子を見て、英輔はため息をつくと智の代わりに答えた。
「お前だけだと俺が心配なんだろ」
「はあ!?それってどういう意味!?私だけだと英輔に何かあった時不安だって言いたいの!?」
「まあ、そういうことだ」
 智は推理にそう返すと、少し怒った顔の推理を横目に見た。
その顔はどこか優しそうに見える。
英輔は智の耳元でぼそりと「本当は違うくせに」と言ったが、智はそれを無視した。
むろん、その声は推理には届いていない。
 そんな和やかな雰囲気は、突然壊された。
「やっと……やっと見つけた……」
 背後から突然ものすごい殺気を感じ、三人が振り返ると、そこにはナイフを手にした由香の姿があった。
「松坂英輔……あなたがさっさと現れないから……あなたのせいで……あなたのせいでっ!!」
 由香はそういうとナイフを英輔に向け走ってきた。
あと少しで英輔にナイフが届くというところで、推理が由香の腕を掴んだ。
その隙に智がナイフを奪う。
「離してっ!」
 由香は必死に推理の手から逃れようとするが、推理は由香の腕を背中側へと持っていき、由香を動けないようにした。
「……本当に、お前って強かったんだな」
 智が驚いたようにその様子を見ている。
「まあ、母親が元々刑事をやっていてね、護衛術は身につけておきなさいってことで空手を習っていたから」
 推理が何とでもないように言うが、英輔は少し顔をゆがめたのを智は見逃さなかった。

(推理も、何か抱えているのか……?)

「と、そんな話はどうでもよくて、本居さん、どうしてこんなことをしたのか、話をしてくれるかな?」
 推理が恐ろしいくらいの笑顔を浮かべて由香に尋ねる。
すると、由香は泣き崩れてしまった。
「だって……だって、あなたのせいで……私は……私はっ……」
 推理は困ったように笑うと、
「とりあえず、うちに来て話を聞こうか。英輔と智も来てくれる?」
と言って由香の腕を背中から外し、由香の腕を掴んだまま歩き始めた。
英輔と智もその後に続く。

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