忍者ブログ

ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
NEW ENTRY
08 2017/09 1 23 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 2324 25 26 27 28 29 30 10

08/19/15:18  敵の情報収集


 英輔と香恋が恋人のふりをし始めてから、数日後、再び本居由香が探偵部へとやってきた。
それを事前に健太から聞いていたので、推理も探偵部の部室へと来ていた。
「……」
 由香は推理を訝しげに見ているが、推理は知らん顔で健太が持ってきてくれた緑茶を飲んでいる。
「……それで、本居さんはどんな用で?」
 智が本題に入る。
「……英輔先輩は今日もいないんですか?」
「そんなに英輔に会いたいの?」
「ちがっ、そういうわけじゃ……」
 推理が鋭く由香に突っ込むと、由香は悲しそうな表情をした。
「……英輔先輩に相談したいことがあるんです」
「どうして英輔に?」
 今度は智が話に入ってくる。
「……英輔先輩は優しくて、なんでもできて、私、尊敬しているんです。だから、そんな英輔先輩に相談にのってもらえたら良い答えがもらえるんじゃないかって思って……」
「ちなみに、それはどういった相談?」
 推理がそう尋ねると、由香は推理を睨んだ。
「どうしてあなたに言わなければいけないんですか」
「……ごめん、ごめん。そんなに睨まないでよ。聞いてみただけじゃん」
 推理は由香に嫌われていることを、由香の態度から感じ取った。
「……まあ、ともかく、英輔に相談したいんだっけ?英輔には彼女がいるから、二人っきりで相談とかは無理だと思うよ?」
 智がそう言うと、由香はあからさまに落ち込んだ。
「そうですよね……」
「由香……」
 健太はそんな由香を心配そうに見ている。
「ちなみに、英輔の彼女はお金持ちのお嬢様だよ。下手に怒らせたら、怖いことになるかもね」
 推理はさりげなく情報を由香に流す。
すると、由香は表情を固まらせ、小さく呟いた。
「お嬢様……?」
「そうそう。俺もこの間、英輔に紹介してもらったんだけど、英輔がいないときはボディーガードを付けているらしいぜ。あれは相当の金持ちの家柄だな」
 智も推理の出した話題に乗る。
健太はもちろんそんなこと知らないので、とても驚いていた。
「ええ!?英輔先輩、そんな良いところのお嬢様までも虜にしちゃったんですか!?さすがだなぁ……」
「……分かりました。英輔先輩に相談するのは諦めて、違う人に相談します。お騒がせしてすみませんでした」
 由香は残念そうにそう言うと、席を立ち、頭を下げた。
健太も慌てて立ち上がり、「送っていくよ」と由香を送っていった。
 部屋には推理と智のみだ。
「……英輔に相談するふりして二人っきりになり、さりげなく彼女の情報を得るつもりだったのか。恐ろしい女だな」
「二人っきりになれば、英輔との距離も縮められるって思ったのかもね。一石二鳥ってやつ?まあ、二人きりにはさせないけど」
 二人は互いの見解を言うと、同時にため息をついた。
「また一歩、由香ちゃんが黒に近づいたね」
「……まあでも、これで香恋には手が出しにくくなった」
「そうだけど……」
 推理はどこか浮かない顔をしている。
「大丈夫、作戦は上手くいくよ」
 智はそんな推理を励ますように、推理の肩をたたいた。
「……そうだといいなぁ」
 推理は小さくため息をつくと、少し不安そうな表情を浮かべたのだった。

拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACKBACK

TRACKBACK-URL