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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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06/21/16:52  作戦実行


 いよいよ、おとり作戦を実行する日がやってきた。
香恋の学校の校門で、英輔は人を待っていた。
待っていたのはもちろん、彼女役の香恋である。
香恋は以前、和也の彼女役もやっていたが、人のうわさも七十五日。
きっと、もう覚えている人もいないだろうということで、何も顔を変えずに行うことにした。
「お待たせ」
 香恋がやってきた。
英輔は香恋を見ると、「行こう」と小さく呟いて、歩き始めた。
その横に香恋が並ぶ。
しかし、二人は恋人なのに手を繋がない。
英輔は女が苦手なので、繋げないのだ。
それを香恋は承知したうえで、恋人を演じている。
その演技力もあってか、二人は周りから見ると恋人同士に見えた。
 そんな二人の様子を窺っていた推理達4人は、周囲に依頼者の本居由香がいないか目を光らせていた。
「誰が好きで香恋の恋人を見なきゃいけないんだよ……」
 翔也は文句がありそうな顔でつぶやく。
「恋人っていったって、偽物なんだからいいだろ?」
 智はそんな翔也を面白そうに笑う。
「でも、嫌なものは嫌なの!」
「早く告白しちゃえばいいのに」
 推理も智に便乗して翔也をからかう。
「う、うるさいな!今は仕事に集中だろ!」
 翔也は少し顔を赤らめて、推理達から視線をそらした。
「さっきまで、集中できていなかったのはお前なのに」
 智はなおも面白そうに笑っている。
「あ。あれって、山田じゃね?」
 和也が指さす方向には、山田と思われる人物とその隣に女子高校生がいるのが見えた。
「本当だ。隣にいるのは……由香ちゃんだね」
 推理はその人物を確認すると、小さくため息をついた。
「黒ってことか……」
 和也はそう言うと唇を噛んだ。
「山田は英輔に気付いてなさそうだな。本居さんはちらちらと英輔たちの方を見ている。……やっぱり、本居さんは怪しい」
 智はそう言うと何かを考えるように顎に手を当てた。
「でも、まだ確信は持てないね。もう少しあの子の様子を窺ってみよう。それと、英輔がいない時は翔也君、香恋ちゃんのボディーガードをよろしくね」
 推理はそう言うと翔也を見た。
翔也は頷くと、小さくため息をついた。
「なんか、ボディーガードって緊張するな」
「はは、頑張れ」
 智は緊張気味の翔也を笑うと、彼の背中をたたいて励ました。
「じゃあ、とりあえず今日は帰ろうか。さすがにまだ一日恋人っぽい行動したからって何かやってこないだろうし」
 推理はそう言うと帰りを促した。
皆頷くと、帰路に就いたのであった。

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