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ネコの図書館

…「復讐という名の愛」修正中のため非公開です。名前を「ayu」から「LeoN」に変更しました。…
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04/06/15:17  

そんなことを思い出しながら、青年は小さくため息をついた。
今日は12月24日。今夜の0時30分に約束の時がやってくる。
彼は彼女が本当に来るか不安だったが、絵を描く道具をまとめたリュックを用意し、約束の場所へ行くつもりだった。
彼の表情は少し緊張しているように見える。
 そんな時、彼のアトリエのドアを叩く音がした。

「はい」

「ライトくん、ちょっといいかな」

 そう言って入ってきたのは青年の雇い主であるトーマス・ビルド氏とウォルツ警部であった。

「実は私宛にこのような予告状が届いていてね」

 ビルド氏はそう言うと自分あてに届いた予告状を青年こと、ライト・ビーンズに見せた。
ライトはそれを見ると驚いたように目を見開く。

「これは……」

「怪盗Aからの予告状だ。私の屋敷にある絵は君のアトリエか美術品を飾ってあるあの部屋しかない。そこで、君にはアトリエでこの時間を過ごしていてほしいのだ。君の描いた絵を守るためにも、協力してもらいたい」

 ビルド氏はそう言うと、穏やかな笑みを浮かべる。
しかし、その笑みとは対照的な表情で、ライトは中々返事をしない。
ウォルツ警部はそんなライトを怪しむように尋ねた。

「あなた、もしかして怪盗と繋がっているんじゃないでしょうね?」

「違いますよ」

 ライトが即答で答えるも、ウォルツ警部は疑いのまなざしを止めない。
ビルド氏もいつになく眉を下げている。

「ライトくん、0時から0時30分の間だけでいいんだ。頼めないかな」

 ライトは断る術もなく、渋々それを承諾した。

「……分かりました」



 そうして、それぞれの持ち場につき、深夜0時となった。
ライトのアトリエの外にはウォルツ警部と数人の部下がいる。
 しかし、そのアトリエの中には誰もいない。
アトリエ内で待機しているはずのライトはアトリエの床に設置してある梯子を降りて、二階へと向かっていた。
アトリエの真下は二階の物置部屋へとつながっている。
 彼は窓辺へと行き、そこで0時30分を待った。
もちろん、部屋の中央にあの女の絵を飾ってある。
彼女は、見てくれるのだろうか。
期待と不安が入り混じる中、彼は静かに月を見つめていた。

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