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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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06/26/11:04  Arthurの目的と裏切り者


「まず、僕たちの目的を説明しておこう。僕たちは理想国家を作り上げるために動いている。すなわち、『政治改革』だね」
「ふ……10年前と変わっていないんだね。同じ過ちを繰り返すつもり?」
 佳奈美はArthurの鼻で笑った。
「過ち?僕らは10年前も、今も、過ちを犯してなんかいないさ。僕らのやっていることは正義だ」
 Arthurは佳奈美の発言が可笑しいかのように笑った。
「恐怖政治を行うことが正義なの?それが、理想国家なの?笑わせないで。そんなの、あなたたちの自己満足じゃない」
「それは違うよ。僕らのしていることは平和を作るために必要なことなんだ。絶対的な力さえあれば、誰だって言うことを聞く。僕らの持つ力におびえ、誰もが争いを起こさなくなる。僕らが指示すれば差別だってしなくなる。悪事を行うような奴らは一人もいなくなるんだよ。素晴らしいと思わないか?」
 Arthurは楽しそうに笑った。                  
「……絶対的な力はいつか身を滅ぼすことになる」
「身を滅ぼすような弱い力は求めていないよ。国民の反発さえも許さない、もっと強大な力を求めているんだ。今はまだ足りない。だからこうして、君などの賢者を集めているんじゃないか。知は力なり、だ」
 佳奈美はそう語るArthurを睨んだ。
「まあ、まあ、そんな話はともかくとして、本題に入りませんか?」
 ヘラヘラとした笑みを浮かべた男が、話に入ってきた。
佳奈美はその顔を見て、瞬時にそれが「三井」だと感じた。
「おぉ、それもそうだね。早速本題なんだが……」
 そうArthurが言って佳奈美に向き合い、綾乃と三井に背を向けた瞬間だった。

―バンッ!―

 銃声が鳴り響いた。
佳奈美は驚いて銃声がした前を見る。
「ど、うして……」
 Arthurが目を見開いたまま膝から崩れ落ちた。
その後ろに、怖いくらいの笑みを浮かべた綾乃が拳銃を持って立っていた。
002!?
 佳奈美ははっとしてArthurに駆け寄る。
「は、早くその裏切り者を捕らえろ!」
 Arthurは苦しそうに叫び、綾乃を睨む。
しかし、その部屋にいる者は誰も動こうとしない。
「残念だったね。この部屋には裏切り者しかいないよ」
 三井がArthurに笑いかける。
「な、なんだと……!?
 佳奈美はArthurの止血をしながら、綾乃達を睨んだ。
「どうしてこんなことを?」
「どうして?ふふっ。笑わせるような質問をするのね。決まっているじゃない。Arthurとあなたに復讐するためよ」



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