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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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03/21/16:20  Arthurの目的


 佳奈美は翌日、久しぶりに大学へと来ていた。
「え~……ここは、こうであるから、そこはこうなるのであって……」
 教授が一人で淡々と話している。
つまらない授業のようで、誰もが真剣に聞いていない。
「え~……では、以上で授業を終わります」
 いつの間にか授業が終わったようで、生徒たちがガタガタと席を立っている。
佳奈美は小さくため息をつくと、教室から出て行った。
その姿を、誰かが見ていたなんて知らずに……。

 佳奈美はある場所へと来ていた。
そこにはパソコンが何台かある。しかし、利用しているものは一人もいない……はずだった。
「……やっぱり、ここに来ると思ったよ」
「……」
 佳奈美は目の前の男を見ると、すぐにその場から去ろうとした。
「ちょっと、待ってよ」
 男は佳奈美の腕をつかんだ。しかし、佳奈美は反射的に腕を振り払う。
「……私に触らないで」
「おぉ、それはごめん、ごめん。君がどっか行こうとするからさ」
 男はニコニコと笑っている。しかし、目の奥は笑っていないように見える。
「で、私に何か用?人気者の尾山田 春(おやまだ はる)くん」
 佳奈美は目の前にいる顔の整った男、すなわち尾山田 春を睨むように見た。
しかし、春はそんな佳奈美にひるまない。
「あのね、実は、君に忠告があるんだ」
 春は上目づかいをして佳奈美を見た。普通の女ならこの可愛さに一発で堕ちるのだろう。
しかい、佳奈美は何とも思わないようで、淡々とした声で返した。
「何?」
Arthurについて、調べるの止めた方がいいよ。君の大切な人を守りたいのなら……ね?」
 春は意味深な笑顔を浮かべると、佳奈美の返事を待たずに「じゃ、またね」と言って部屋から出て行った。
残された佳奈美は茫然とそこに立ちつくしていた。
(彼は……なにを知っているの?)


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