忍者ブログ

ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
NEW ENTRY
07 2017/08 1 2 3 4 56 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 31 09

11/16/22:46  来訪者



 そんな三人の空気を壊すように、インターフォンが鳴った。
「……誰だ?」
 知也は立ち上がり、玄関へと向かった。
しばらくして、知也の大きな声が響いた。
 佳奈美と知也は驚いて、顔を見合わせている。
「お前……無事だったのか!」
 知也の嬉しそうな声が聞こえる。
「佳奈美ちゃんもいるんだ、中に上がれ」
 二人分の足音が聞こえる。どうやら、来訪者が中に入ってきたようだ。

―ガチャ―

 ドアから知也が入ってきて、その後ろからひょっこりと人影がのぞいた。
「久しぶり」
「えっ……なんでっ……」
 佳奈美は思いもしない人物がそこにいて、目を丸くしている。
「死んだはずじゃなかったの……?小山田君……」
「勝手に殺さないでよ」
 そう、来訪者は二人の前から消えた春だったのだ。
「俺を誰だと思っているの?Arthurの目をかいくぐるくらい余裕だよ。伊達に情報屋をやっているわけじゃないんでね」
 春はいたずらっ子のような笑みを浮かべている。
その表情を見て、佳奈美と知也はほっとしたように、嬉しそうに笑う。
「……誰?」
 唯一春のことを知らない高広は、訳が分からないという顔をしている。
「大学の友達だよ」
「んでもって、俺の後輩」
「ふうん……」
 高広は少し煮え切らない表情をしているが、無理やり納得したようだった。
「本当に、お前が無事でよかったよ」
「心配かけて、すみませんでした」
「ところで、岡村さんはどうやって助けに来てくれたんですか?あそこの部屋も、見張りはたくさんいたでしょう?」
 佳奈美は思い出したとでもいうように、突然疑問を投げかけた。
「ああ、それはね、大会二位の山下奏多ってやつがいただろ?そいつと協力して、警察に連絡したのさ。ほら、あいつ頭いいから。っていうか、Arthur、俺らをなめすぎだろ。俺らが簡単に洗脳されるのかと思ったのかね」
 知也はその時のことを思い出して、おかしそうに笑った。
「そうなんですか。さすが岡村さんと山下さんですね。あのときは、ありがとうございました」
 佳奈美は感心したようにうなずき、頭を下げた。
「いやいや、別にいいよ。佳奈美ちゃんも高広君も無事でよかった」
 知也は優しい笑みを浮かべている。
佳奈美と高広は互いに顔を見合って、小さく笑った。
そんな様子を見て、春は嬉しそうな顔をしているのであった。


 


拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACKBACK

TRACKBACK-URL