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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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02/11/10:11  協力者


 明音は知也からもらった捜査資料を黙って見ていた。
知也はその様子を見ている。
その後ろからそっと覗いているのは……
「ふぅん……そう言うことですか」
「「うわぁっ!」」
「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」
 ニコニコと笑う佳奈美だ。佳奈美はイタズラ好きのようだ。
「っていうか、佳奈美ちゃん……ここ、関係者以外立ち入り禁止だからね?」
 知也は困ったように笑った。
「そうです。早くここから退室をお願いします」
 明音は感情のこもっていない声で、佳奈美に向かって言った。
しかし、佳奈美は余裕そうにほほ笑んだ。
Arthurの事件、私が解決して差し上げましょうか?」
 二人ともまさかの佳奈美の一言に驚きを隠せないようで、口がポカーンと開いている。
「か、佳奈美ちゃん?冗談はやめてくれよ」
「そ、そうよ!これは遊びじゃないのよ?!」
「分かっていますよ、そんなこと。私だって、一応社会人ですからね?」
「じゃあ、どうしてそんなことを……」
 佳奈美はしばらくの間、何かを考えているようだった。
知也と明音は佳奈美の答えを静かに待っていた。
 しばらくして、佳奈美が重そうに口を開いた。
「……彼らをこのまま野放しにしておくことは危険だから。あなた達警察は頼りにならないので、私が自ら動こうと思ったわけです」
「ちょっと、それってどういう意味よ!?」
 明音は佳奈美の言ったことに納得できないように、佳奈美に掴みかかった。
「おい、やめろ」
 知也は冷静に明音を止める。
「確かに、警察の中には岡村さんのように優秀な方もいらっしゃいます。それは私も認めます。だけどね、今回ばかりは私も協力させてほしいな。あいつらだけは、許せないんですよ」
 佳奈美はそう微笑んだ。しかし、その目は笑っていなかった。
「……分かった。君の能力の高さは十分に理解している。だから、協力してもらおう」
「ちょっと、岡村さん!」
 明音は納得がいかないように、知也に詰め寄った。
「落ち着け。お前も、彼女の実力を知っているだろう?」
「そうですけど……」
 明音はしぶしぶうなずいた。
「わかりましたよ。ただ……私はまだあなたを認めたわけじゃないから」
 明音はそう言うと部屋から出て行った。
佳奈美はニコっと微笑むと、
「じゃ、捜査資料、見せてもらいますね」
 そう言って机の上にある捜査資料を見始めた。
「分かっていると思うが、情報流出は止めてくれよ?この件で情報流出したら、一番初めに君が疑われて逮捕だからな」
 知也はそう言うと、捜査資料を一緒に見た。
「それと、捜査資料を見るのは、俺か明音がいるときだけにすること。それ以外に見に来たら……頭の良い佳奈美ちゃんなら分かるよな?」
「分かってますよ」
 佳奈美は資料から目を放さず答えた。
そんな様子を見て、知也は小さくため息をついた。


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