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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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11/05/16:50  プロローグ


 男が1人、真っ暗な中、呪魔神社の石段の7段目に座っている。
誰かと待ち合わせをしているのだろうか、腕時計を気にしている。
「…はぁ。」
 男はため息をひとつ吐いた。
神社の境内には、男のためいきだけが虚しく響いた。
そして、また無言の沈黙が訪れる。
誰も来る気配は全くしない。
それでも男は待ち続けた。
必ず来ると分かっているかのように…。
いや、それとも、必ず来ると信じていたいのだろうか。
どっちにしろ、男はひたすら待ち続けていたのであった。
 そんな状況で、もう1時間経っただろうか。
ハイヒールの歩く音が境内に響き渡った。
男ははっとして、立ち上がった。
「待たせたわね。」
 どうやら、男が待っていたのは女のようだ。
それも、背の高い美人だ。
「…いや、大丈夫だけど…。」
 男は気まずそうに下を向いた。
「大丈夫だけど、何?言いたいことがあるのなら、はっきり言ってよ。…あなたの命もあと少しなんだから。」
 男は女が言った最後の言葉を聞いていなかったようで、笑顔で女に言った。
「そ、それで、お金の方は…」
「は?あるわけないでしょ?なんであんたなんかにお金をあげなきゃいけないの?」
 女は冷たく言い放った。
「は?!約束だろ?!金をもらう代わりにあのことは言わないって…。わ、わかった。じゃあ、あのことは警察に言うからな。今すぐ言いに行ってやる!!
 男はそう言うとやみくもに走り出した。
女は冷静にその様子を見ていたが、突然手提げカバンから拳銃を取り出し、男に向けた。
男は拳銃に気づいていない。
―バンッ!!
 女は何のためらいもなく男を撃った。
「だ、だれか…」
 男は何か言いかけたが、それは言葉にならずに力尽きた。
「…すぐに言えば良かったのに、金に目がくらんだからこうなるのよ。本当にバカね。」
 女はしばらくの間、その場にいて薄く不気味に笑っていた。




 

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