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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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01/29/23:03  「賢者No.1を決める大会」第二回戦3


 それぞれペアになったカードを出し切ったところで、和樹と佳奈美が視線を合わせた。
佳奈美がそっと自分のカードを差し出す。
「さあ、どれでも引いてくださいな」
 佳奈美はそう言うと、小さく笑った。
「じゃあ、遠慮なく」
 和樹はそういうと一枚カードを抜いた。
そのカードはジョーカーではない。
「次は私ね」
 次に佳奈美が和樹のカードを一枚引こうとカードに手をかけ、迷わずそのカードを引いた。
「へえ、僕がジョーカー持っているって分かっているのに、迷わず引くんだ。中々度胸がありますね」
 和樹が楽しそうに笑う。
「だって、これだけ枚数があるんだから、ジョーカーを引く確率は低いでしょう?悩むだけ無駄だと思って」
 佳奈美も楽しそうに笑い、カードを和樹に差し出す。
「それもそっか」
 和樹が佳奈美のカードを引く。
しばらく、二人の他愛のない話が続き、カードも順に数を減らしていった。

 ゲームも終盤に近づいたが、ジョーカーは依然として和樹の元にあった。
(なんでこの人はジョーカーを引かないんだ…?)
少しだけ、和樹の胸に焦りが生まれ始めた。
「残り3枚…。ここからが楽しみね」
 浅川が愉快そうに言う。
「えっと……次は私の番だっけ」
 佳奈美はそう言うと、カードに手をかけた。
すると、和樹の口角が少し上がった。
それを佳奈美は見逃さず、カードを引く手を止めた。
「……その笑みはどういう意味?」
「さあ?もしかしたら、それがジョーカーかもしれませんね」
 和樹は楽しそうに笑う。
(ふふっ……いよいよ、動き出したわね)
 浅川は和樹が勝負に出始め、これからどのような展開になるか、とてもワクワクしていた。
この二人の勝負はここからなのだ。




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