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ネコの図書館

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03/12/15:35  「賢者No.1を決める大会」第三回戦2


 一時間後、佳奈美達は先ほどまでいた部屋へと連れ戻された。
もちろん、先ほどまでしていたゲームを片手に。



『皆さん、おそろいしましたね。では、こちらの対戦表をもとに対戦を始めて頂きます。対戦の様子は、こちらの巨大スクリーンに映されますので、ご承知おきを。では、最初の対戦は、中込様と岸様です。お二方は係員の指示に従って、ご準備をお願いいたします』

 Bの言葉と共に、二人の男女がスクリーン付近へと向かった。
女の方は休憩時間に突っかかってきた女で、招待枠の者だ。
しかし、もう一人は招待枠の者ではない。二人に係員が何やら説明をしている。
「……さて、どんな感じなんでしょうね」
 佳奈美はいつの間にか隣に来ていた知也につぶやいた。
「そうだな。一戦目じゃなくてよかったよ。少しは作戦が立てられる」
 知也も難しそうな顔をして答えた。

『それでは、準備の方ができたようです。皆様、スクリーンにご注目ください!』

 巨大スクリーンに、二体のモンスターが向かい合って立っているのが移った。
中込の方は可愛らしいフワフワと空を飛んでいるモンスターで、岸の方は厳ついドラゴンのようなモンスターであった。
中込のモンスターがいる方に女がいるので、どうやら中込が招待枠の女であるようだ。

READY… FIGHT!!!

 突然スピーカーから
Bではない声が響いた。
どうやら、ゲームの中の声であるようだ。
その声を合図に、ゲームが始まった。

中込:「甘い声」
   効果―相手を2ターン動けなくする

 中込のモンスターの方がスピードが速かった。
中込は先手必勝とばかりに、技を繰り広げた。
それを食らった岸のモンスターは動けない。

中込:「毒牙」
   効果―相手を毒状態にし、1ターンごとにダメージを与える

 岸のモンスターはついに毒によるダメージを受けた。
そして、やっと動けるようになったのだが、中込のモンスターの方が素早さが速く、すぐに攻撃できない。

中込:「甘い声」

『おぉっと!!!中込様、再び「甘い声」を発動しました!これは岸様もたまらない!!岸様、再び攻撃できず!!さらに、岸様は毒のダメージを受けて、体力を減らさざるを得ません!!』

 突然解説のような声が聞こえてきて、その場にいた誰もが驚いた。

『おっと……ごほん。すみません、ご紹介送れました。第
3回戦の実況を務めます、Cと申します。引き続き、私の実況とゲームをお楽しみください!』

 皆、実況がいたのか、と小さくため息をついた。

中込:「怒りの雷
(いかづち)」
   効果―相手に雷の特大ダメージを与える。

 中込がそんな中、ついに直接ダメージを与える呪文を唱えた。
ついに岸の体力はあと少しとなった。

『体力が比較的多いタイプのモンスターを選んだ岸様ですが、弱点の雷を使った呪文を受けて、体力が残り少なくなってしまいました。しかし、こんなピンチな状況にもかかわらず、岸様のモンスターは動けない!!!これは次のターンでやられてしまうのでしょうか!?』

 岸は少し青い顔をしているような気がする。
中込はその様子を鼻で笑うと、次なる攻撃を選択した。

中込:怒りの雷
(いかづち)

―ドッカァァァァァァァン!!!―

 大きな音が会場中に鳴り響く。
中込のモンスターの前には「WIN」の文字、岸のモンスターの目には「LOSE」の文字が表示されていた。

『ゲーム終了!!!勝者は中込様!!この勝負、中込様の圧勝でした』

 
Cのその言葉と同時に、スクリーンから二人のモンスターが消えた。
「……なるほどねぇ……。あの中込って人、中々やっかいですね」
 佳奈美は何かを考えるようにあごに手を当てている。
「そうだな。自分の手をあまり見せないように発動する呪文の種類は比較的少なくしていたし、相手が素早さが遅く体力と攻撃力が高いモンスターだったから、先に相手を動けなくしていた。相手をよく見て分析して戦っていたな」
 知也の分析に、佳奈美は大きくうなずいた。
「それにしても、とてもリスキーなことをする人ですよ、中込って人は。あの人が使っていたモンスターは比較的体力と攻撃力が低いモンスターです。まぁ、その分素早さと呪文を唱えるのに必要な魔力はとても高く、覚える呪文の数も多いですが、それをうまく利用してここまでやるなんてね……。一度でも攻撃されていたら、一発でやられていましたから。正直、あのモンスターを選ぶなんて、とてもリスクが大きいのに」
「とても頭がいい人なんだろうな。さすが招待枠だ」
 知也はため息をついた。
「ふふっ……私達も招待枠なんですけどね」
 佳奈美がおかしそうに笑う。
「それもそうだな」
 知也も、つられて笑った。
勝負はまだ始まったばかりだ。


 




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