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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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11/07/20:47  「賢者No.1を決める大会」第一回戦4



「は……?」
「え?どういうこと?」
 皆、口をそろえて不思議そうな声を出している。
「何この問題……」
「勘で答えろって言っているわけじゃないよな?」
 佳奈美も知也も、少し難しそうな顔をしている。
 
『では、シンキングターイム、スタート!』
 
 しかし、少しして佳奈美は小さくため息をつくと、
「くだらない問題」
 と言って迷わずある数字を打ち込んだ。
知也はその様子を驚いたように見ていたが、しばらくして
「これで……いいんだよな?」
 と迷った末に数字を打ち込んだ。
 
『ターイムアップ!んん……今回は、悩んだ方が多かったようですね。まあ、数字遊びといってもこの問題は数字、関係ないですからね。しかし、この問題では複雑に問題を考える力よりも、単純に問題を考える力が必要です。これができない人は、随分ひねくれ者のようですね』
 
 会場がざわついた。
知也は安心したような顔をしている。
「あぶねぇ。俺、ひねくれ者じゃなくてよかった」
「ふ、この問題はまともに考えろっていうほうが無理ですよ」
 佳奈美はおかしそうに笑っている。
 
『では、答え合わせをしましょうか。正解は……「4」です!青年の愛した人は優しくておおらかでおとなしい美人さんと言っているのですから、この選択肢の中にそれらをすべて含んだ人はいませんよね。よって、正解は4番のこの中にはいないということでした』
 
 答えがモニターに大きく示された。
会場がほっとしたため息に包まれた。

『不正解者は、なんと、たった一名!山田絵里さん、一人です。山田さんは会場から御退室をお願いします』

 司会者がそういうと、一人の女性が肩を落とし、悔しそうな顔をしながら会場を後にした。
「これで、第一回戦は終了か……」
「そうだな。意外と時間はかからなかった」

『はいはい、ではこれで24名が決まりましたね。それでは、以上をもちまして第一回戦を終了いたします。第二回戦の準備をしますので、しばらくの間お待ちください』

 司会者がそう言うと、会場に残った者は話を始めた。
「第二回戦、何やるんだろうね?」
「っていうか、あのナンプレ、時間ぎりぎりだったんだけど」
「それ、私も!危なかったぁ」
 皆がそう口々に言っているが、招待枠の者は誰一人として話していない。
いや、佳奈美と知也は違った。
二人は楽しそうにおしゃべりをしている。
あの二人の間だけ、緊張感が全くないのだ。
そんな様子を、周りの招待枠の者は冷めた目で見ていた。



 

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