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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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07/19/16:41  「賢者No.1を決める大会」第一回戦2



『まず初めの条件は、こちらです』

 モニターに映されたものは、
『1より小さいが、二本の棒を加えると2よりも大きく4よりも小さくなる整数』

『では、シンキングタイム、スタート!』

 司会の声と共に、皆が考えることを始めた。
しかし、佳奈美は考える時間も取らず、迷わずに数字を打ち込んだ。
知也も、少し考えると数字を打ち込む。

『おっと……もう分かった方がいらっしゃるようですね……。さすが、招待枠の方々です。招待枠の方々は皆、早くも解き終わっているようですね』

「招待枠……やっぱり、私達以外にもいるんですね」
 佳奈美は辺りをキョロキョロと見渡す。
すると、佳奈美達の席は招待枠の席だったようで、周りの者は皆解き終わっているようだ。
「そうだなぁ。皆、俺よりかも頭いいんだろうな」
 知也は憂鬱そうにため息をつく。
「何言っているんですか。岡村さんより頭がいい人なんて、めったにいませんよ。いくら招待された人達が頭いいからって、絶対岡村さんより頭がいいとは言えません。岡村さんと同じくらいの人達がほとんどだと思います」
「そ、そうかあ?俺って、そんなに頭いい?」
 知也は嬉しそうにはにかんでいる。
「あ、でも、岡村さんより頭のいい人もいると思いますよ」
 佳奈美は笑顔で知也に向かって言う。
知也は上げといて突き落とされて、少しショックそうな顔をした。
(まぁ、実際、岡村さんより頭のいい人は少ないと思うけど。こんなこと、絶対本人にはいってやらないけどね)
 そして、三分が経ったのか、司会が打ち込むのを止めるように言った。

『今の問題は少し簡単でしたかね?まあ、最初はこんなもんですよ。では、さっそく答え合わせです!先ほどの問題の答えは……「-3」でした。二本の棒というのは絶対値を表す記号のこと。とすると、「-3」は1より小さく、絶対値を付けた「|-3|」は「3」となりますから、2より大きく4より小さくなるのです』

答えがモニターに大きく映される。
「あぁ……」
 納得するような、ため息のような声が少しだけ会場に響いた。

『今の問題の間違えた方は10名。青山楓さん、松田……』

 司会は不正解者の名前を次々と呼んでいく。
その中に、佳奈美と知也の名前はなかった。

『以上の10名の方は、会場の外へ出て、案内に従ってください』

 先ほど名前を呼ばれたであろう10名が会場の外へと、肩を落として出ていった。
佳奈美の周りの人達、すなわち招待枠の人達は一人も間違えていない。

『先ほどの問題で、人数は40名となりました。長い戦いになりそうですねぇ』

 司会はワクワクしたような口ぶりだ。
佳奈美は小さくため息をついた。

『しかし、次の問題はそう簡単に正解させませんよ?』


 

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