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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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09/26/00:10  関係が変わる瞬間


 勇気と恵理奈は、二人で山風レストランへと来ていた。
今回は恵理奈が誘ったようだ。
二人は仲良く話をしながら、ご飯を食べている。
「そうそう、恵理奈。あの誠に、彼女が出来たらしいんだよ。女遊びしていたあいつが、本気らしい」
「えぇっ!あの、誠くんが!?」
 恵理奈は驚きを隠せないようだ。
それもそのはず、誠の女遊びがひどいのは恵理奈もよく知っていたからだ。
「そうなんだよ。先越されたな……」
 勇気はそう苦笑いをした。
恵理奈は思いきって聞いてみた。
「やっぱり、勇気も彼女とかほしいの?」
「そりゃまぁ……。好きな人とは付きいたいよ?」
 勇気の予想外の答えに、恵理奈は少しドキッとした。
「え、勇気、好きな人いるの?」
 さすが女優。恵理奈は内心の動揺を上手く隠して、ふざけているのを装って勇気にさらに聞いた。
「まぁ……。でも、その子、鈍感だし。俺がめっちゃアピールしても、全然効果ないみたい」
「勇気でも落とせない子、いるんだぁ……」
 恵理奈は複雑な心境になった。
「まぁね。そういう恵理奈はどうなの?」
「あ、あたし!?あたしはまぁ……いるけど」
 恵理奈は俯きながらそう小さな声で答えた。
「え!?」
 勇気は予想外の答えが返ってきたのか、思いっきり立ち上がった。
「ど、どうした?そんなに意外?」
 恵理奈は驚きながらも不思議そうにそう聞いた。
「いや、そ、そういうわけじゃないんだけど……」
 珍しく、勇気は動揺を隠せていない。
「……?」
 恵理奈はそんな様子を見て、首を傾げている。
「恵理奈……その、好きな人って……どんな奴なの?」
「え?えぇ?そ、それは……」
 勇気の突然の質問に、絵理奈は顔を赤くしてうつむいてしまった。
「あ、い、いや、言いたくなかったら別に言わなくていいんだ」
「……勇気みたいな人」
 小さな声で、絵理奈が返事をした。
「え?」
 勇気は目を丸くした。
「だから、勇気みたいな人!っていうか、あたしの好きな人は、勇気なの!」
 絵理奈は思いっきって言ってしまった。
その言葉を理解するのに、勇気はしばらくの時間を要した。
「……え?えぇ⁉」
 勇気はその言葉の意味を理解すると、顔を赤くした。
「ま、まじかよ……。え、絵理奈って……俺のこと好きだったの⁉」
「も、もう、何度も言わせないでよ!……あたしは好きな人暴露したんだから、勇気も好きな人がどんな人か教えてよ」
 絵理奈は語尾を小さくして、尋ねた。
勇気はしばらく黙ったあと、意を決したように絵理奈の顔を見た。
「……絵理奈。俺も、お前が好きだ。俺と、付き合ってほしい」
 絵理奈はまさか自分が告白されるとは思っていなかったようで、大きい目をさらに大きくさせた。
同時に、顔もリンゴのように赤くなっている。
「嘘……」
「こ、こんなこと、嘘で言わねぇよ。……返事は?」
 言った張本人の勇気も照れているようで、顔が少し赤い。
「……もちろん、良いよ。こちらこそ、よろしくお願いします」
 絵理奈は照れたような笑みを浮かべた。
勇気も安心したように、優しく笑った。


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