忍者ブログ

ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
NEW ENTRY
06 2017/07 2 3 4 5 6 89 10 11 12 13 14 16 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 2930 31 08

09/03/19:47  誠の報告


 勇気たちは山梨の旅館へと取り合えず泊まることにした。
そして、気分転換にと、近くの公園へと足を運んだ。
「でさぁ……ここでいうのもあれなんだけど、分かったこと、報告してもいい?」
 最初に話を切り出したのは誠だった。
「いいよ。ここじゃあ、なんでもすっきり言えちゃいそうだもんなぁ」
 勇気はそういうと大きく伸びをした。
「私たちも聞いていていいですか?」
 望実が不安そうに聞いた。
「もちろん、いいですよ」
 誠はそう微笑むと、勇気の方に向き直り、真面目な顔になった。
「まず、俺を犯人にまくし立て上げたのは、お前の姉ちゃんを殺した奴ら。すなわち、お前の親友を殺した犯人だ」
「……うん」
 勇気は分かっていたかのように、うなずいた。
「多分、奴らは俺があの事件の何かを掴んでいると思って、俺をはめたんだ」
 誠は悔しそうに唇を噛んだ。
千恵子のことはもう吹っ切れたようだった。
「そうか……。で、お前は何か掴んでいたのか?」
 賢人は誠の方を向いて聞いた。
「ああ」
「本当か⁉何を掴んだ⁉」
 誠の返事を聞くと共に、勇気は誠に詰め寄った。
「近いって。とにかく、落ち着けって」
 誠はそんな勇気の様子を見て苦笑いした。
「お、おう。悪い。つい、気持ちが先走っちゃって……」
「まぁ、今から言うこと、落ち着いて聞け」
 全員が静かになった。
誰かの唾を呑む音が聞こえてきそうだ。
「実は、その犯人グループ、借金取りなんだ」
「え?」
 その場にいた誰もが、目を丸くしている。
「正確に言うと、あいつらは金を貸してるけど、勇気がなくて請求しに行けない奴らから、多額の金で依頼を引き受けて、借金取りに行くんだ」
 皆の頭の上には?が飛んでいる。
「それって、金を貸してなくても、依頼されたら借金取りに行くってこと?でも、それじゃあなんで殺す必要があったんだ?」
 賢人が首を傾げている。
勇気は何かを考えているかのようで、アゴに手を添えている。
「それは、俺にもよく分からない。でも、調べた結果、それだけは分かった」
「んん……」
 しばらくの間、沈黙が続く。
その沈黙に耐えられなくなったのか、望実が声を出した。
「とりあえず、旅館に戻りましょうか!ここで考えていても時間の無駄ですし、戻って、一回頭の中を整理させて、それぞれ考えてみましょうよ」
「それもそうですね」
「じゃあ、帰ろうか」
 そうして、5人は公園を後にした。




拍手[1回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACKBACK

TRACKBACK-URL