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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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08/08/19:02  狙われている誠


 勇気達は、あのあと、ホテルに泊まった。
たまたま部屋が二つあいていたのが幸いだった。
そして、翌日。
「おはようございます!」
 はきはきと大きな声で挨拶をする望実。
「おはようございます」
 眠そうにあくびをしながら挨拶をする勇気。
「はよーっす」
 少しだらしのない挨拶をする賢人。
「おはよぉございますぅ」
 語尾を伸ばしながらマイペースに挨拶をする恵理奈。
「……おはようございます」
 眠そうに静かに挨拶をする誠。
五人はロビーへと集まっていた。
「昨日はよく眠れましたか?」
「まぁまぁですかね」
 そんな日常会話をしているとき、黙っていた誠が突然話しだした。
「っていうか、この後どうするんですか?」
「そうだねぇ……」
「どうしようか」
 皆がそれぞれのことを考えている。
「とりあえず……」
 勇気がそう言いかけた時だった。
「どこだぁ!いるんだろう⁉」
「お、お客様、お静かにお願いします!」
「うるせぇ!森田誠、ここにいるんだろ⁉さっさと出てこい!」
 大きな声で大柄な男がロビーに入ってきた。
どうやら、誠を探しているようだ。
「やべっ」
 誠は小さな声でそう言うと、
「部屋戻ってるわ」
 とロビーから出て行った。
「じゃあ、俺も戻ろうかな。賢人、あとは宜しく」
「了解!」
 そう勇気は賢人に言うと、ロビーから出て行った。
出て行く瞬間、勇気は賢人の方を向いた。
何か目で伝えているようだ。
そして、勇気がロビーから出て行った直後、大声で騒いでいた大柄な男が恵理奈たちに近づいてきた。
「おい、そこの女ども!SUNSHINEの森田誠、見なかったか?」
「見てませんよ?見たら、もっとキャーキャー騒いでいますって」
 そう笑いながら答えたのは望実。
いかつい男にも動じずにはっきりと言う。
恵理奈は、顔がばれるのを防ぐためか、ずっとうつむいてスマートフォンをいじっている。
賢人も顔がばれるのを防ぐためにうつむいて何かをしているかと思ったが…
「あぁ。さっき見ましたよ」
「っ!?」
 普通に顔をあげ、衝撃の一言を言った。
「ちょ、ちょっと、石川さん⁉本気で言っているんですか⁉」
 小声で望実が賢人に焦ったように言っている。
恵理奈は驚いたように賢人を見つめている。
「……どこで見た?」
 騒いでいた大柄な男はニヤッと笑うと、賢人に聞いた。
「えっとね、確か……ここを出て行ったばかりだったと思う。多分、逃げようとしているんだね。兵庫方面に行ったみたいだよ。九州に逃げるつもりだったりして」
 賢人は真顔でそう言った。
「「…⁉」」
 望実と恵理奈は意味が分からないというような顔をしている。
「よし……分かった。ありがとうな」
 そういうと騒いでいた大柄な男はロビーから出て行った。
「……どういう事ですか?」
 そう怖い顔をして聞いたのは恵理奈。
「ちょ、ちょ、さ、斎藤さん、顔が怖いですって……」
「私たちに黙って、急にそんなことしないでください。心臓止まるかと思いました」
 望実も珍しく怖い顔をしている。
「だって……話す時間なんてなかったじゃないですか。ああした方が、ああいう単細胞な奴は素直に言う事聞くんですよ。俺の演技力、なめないでくださいね?」
 賢人はそういうとニヤッと笑った。
「……まぁ、よかったです。無事、あの人が帰ってくれて」
「でも、さっさとここから出ないと、石川さんも危ないです。さっさと東京に戻りましょう」
 言うが早いか、恵理奈は立ち上がってどんどんロビーから出て行ってしまった。
「じゃ、私たちも行きますか」
「はい」
 恵理奈に続き、賢人達もロビーから出て行った。




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