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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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10/04/00:32  大切な親友



 あれから2年後、今日は望実が帰ってくる日。
勇気達はどこか、そわそわとしていた。
「それじゃ……迎え、行ってくるね」
 恵理奈は緊張した面持ちで、勇気達に告げた。
「おぅ。任せた。俺らはこっちで準備しているから」
 そう言う勇気の笑顔を見ると、恵理奈は小さく微笑み、とある場所から出て行った。
恵理奈が出て行くのを見届けると、勇気達は準備を進めた。


―刑務所―

「お世話になりました」
 望実はそう頭を下げると、1人で帰ろうとした。
しかし、誰かが望実を呼び止めた。
「島崎さんっ!」
 その声は大切な人の声だった。
「……恵理奈……さん?」
 望実が振り返ると、そこにはやはり大切な人がいた。
 「はぁっはぁっ……。よかった。間に合った……」
 恵理奈は息を切らしながら、望実の前へとやってきた。
「どうして……ここに?私はあなたに嘘をついて、あなたにひどい夢を見させた張本人ですよ?」
 望実はわけがわからないというような顔をしている。
その顔は自分の罪の重さを十分に物語っていて、どこか苦しそうだった。
「でもっ……それは、私のために重ねた罪でしょ?あなたの優しさは私がよく知っているわ。それに、私のこと、能力を知った上ですべて受けて止めてくれたの、あなたが初めてだった。だからどんなことがあっても、あなたは私の親友なの。……それと、私とずっと一緒にいてくれるって言ったのは島崎さんでしょ?今更、逃げるなんて許さないんだから」
 恵理奈は優しく望実に微笑んだ。
望実の目から涙があふれ出た。
「ふふ……。本当に、島崎さんって泣き虫なんだから」
「な、泣いてなんかいませんよっ……。グスッ……」
 望実は慌てて涙を拭いて、強がった。
「今度、あなたが道を踏み外しそうになったら、私が止めてみせるから。弱いところ、見せてもいいんだよ」
 恵理奈は望実をまっすぐに見つめた。
その瞳はとても優しく、望実は「この人のマネージャーをやっていてよかった」と心から思った。
「……恵理奈さぁん……。グスッ……。あなたに会えて……本当によかった……」
 望実はより一層涙を流し、恵理奈に抱きついた。
「ふふっ」
 抱きつかれている恵理奈はどこか嬉しそうだった。
「さ、島崎さん。もう行くよ。あなたを待っているのは私だけじゃないんだから」
 恵理奈はそう微笑むと、不思議そうな顔をしている望実の手を引っ張り、歩き出した。


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