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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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01/13/20:42  仲間


 勇気は家に帰り、すぐお風呂に入った。
そして、お風呂から出てくるなり、ベッドにダイブした。
「はあ……」
 時計の音が静かに鳴り響いている。
(……龍也。もう少しで、すべてを明らかに出来そうだよ)
 その時、勇気の携帯電話が鳴った。
(……誰だ?こんな時間に……)
「もしもし」
『あ、勇気?お前、今ヒマ?』
 電話の相手は、森田誠だった。
「……んん……ヒマって言えばヒマだけど……」
 勇気は曖昧に返事を返した。
『……お前、なんかあった?』
「……え?」
 急に誠が真面目な声で聞いたので、勇気は驚いた。
『いや、いつもに比べて、テンションが低いなって思ってさ。どうかしたか?あの事件の事でも、思い出したか?』
 あの事件とは、恵理奈が見た悪夢の事で、龍也が殺された事件のことだ。
SUNSHINEのメンバーは、あの事件の事を知っている。
「……まぁ。いろいろあってね」
 勇気は言葉を濁した。
『そっか。まぁ、あんま抱え込み過ぎんなよ?俺でよかったら、話聞くからな』
 誠は深く聞こうとしなかった。
勇気は誠の優しさに心が温かくなり、自然と笑みがこぼれた。
「ありがとう。なんか、お前と話していたら気分が良くなったよ。んで、なんか用なの?」
『あ、用があったの忘れてた!あのさ、今ヒマ?』
「さっきも聞いたよな。ヒマだよ」
『なら、よかった!ちょっと、話を聞いてくれる?あのさ、俺、彼女に振られちゃったんだよね……』
 いきなりテンションが下がった誠に、勇気は少し笑ってしまった。
「……っぷ」
『あ、お前、今、笑ったな⁉』
「だって、お前、いっきにテンションが下がるんだもん」
『だからって笑うなよ』
 誠は少しすねたような声を出している。
「ごめん、ごめん。んで、なんで彼女に振られちゃったの?」
 勇気は謝りながらも、まだ少し笑っている。
『……なんか、俺、遊ばれてたっぽい』
 ぼそっと誠が言った。
「っぷ!お前も遊びだっただろうが」
 勇気は誠の返答に爆笑している。
『まぁ、そうなんだけど、振られるって、結構傷つくぜ?』
「とか言いながらも、実際、そんなに傷ついてないだろ?」
「っちぇっ、ばれたか」
 二人はこんなくだらない会話をしばらくして、電話を切った。
電話を切った後、勇気は「仲間」の大切さを感じていた。
しかし、このとき、勇気は電話の裏に隠されたSOSに気付けていなかった。
そして、後々、気付けなかった事に後悔するのだった。




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