忍者ブログ

ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
NEW ENTRY
09 2017/101 2 4 5 6 8 9 10 11 12 13 1415 16 17 18 19 20 2122 23 24 25 26 27 2829 30 31 11

03/14/15:42  事件発生

次の日の朝、事件は起こった。

―プルルルルルル……―

「うるせぇなぁ。今日は休みだっていうのに、誰だよ……」
 勇気は震える携帯電話を取り、発信ボタンを押した。
「もしもし?」
「勇気かっ⁉大変なんだ!今すぐ俺んちに来てくれっ!」
「……はぁ?」
 電話の相手は賢人だった。
いつもマイペースな賢人が、珍しく慌てている。
「いいから、今すぐ俺んちに来いっ!」

―ブチッ ップーップーップーップーップーッ……―

「……は?」
 賢人は言い終わると同時に電話を切った。
「……何があったっていうんだよ」
 このとき、勇気はまだ知らなかった。
SUNSHINEのメンバーがあの事件に巻き込まれているなんて……。


―賢人宅―

「……んで、何なんだよ。朝早くからさ。今日、休みなんだぞ?少しはゆっくりさせろよ」
 勇気は文句を言いながらも、賢人の家に来ていた。
「きゅ、急に呼び出して悪かった。でも、本当にやばいんだよっ!」
 賢人は勇気が来ても、まだ落ち着きがない。
「何があったのかしらねぇけど、一旦落ち着けって」
 勇気は賢人を落ち着かせている。
その言葉で賢人はようやく落ち着いたようだ。
「……あぁ、ごめん。だって……朝、ニュースを見たら、誠が……」
 賢人は今にも泣きそうに言った。
「……誠がどうかしたのか?」
 勇気は急に真面目な顔になって、賢人に聞いた。
「……誠が、麻薬の取引をしているって……」
 賢人はつらそうに下を向きながら小さな声で言った。
「……は?あいつが?んなことするわけねぇだろ」
 勇気はありえないとでもいうような顔であきれている。
どうせ記者が面白おかしく記事を書いただけだろうと思っていた。
「……俺もそう信じたいよ。でも、でも……指名手配されているんだ……。テレビをつけてみて」
 賢人はうつむきながら言った。
勇気は何も言わず、テレビの電源を入れた。
「……んだよ、これ……」
 そこには、『人気絶頂アイドルグループSUNSHINEの森田誠が麻薬の売人⁉指名手配中!見つけたら即通報を!』と書かれていた。
「……これが、事実なんだ……。あいつ、何でこんなこと……」
 賢人は悔しそうな顔をしている。
「……あいつ、最近、思いつめたような顔をしていたよな?」
 勇気は静かに言った。
「……え?あ、あぁ。確かに、何か考えているようだった」
 賢人は意外な言葉に驚いて、勇気を見た。
「もしかして、あいつ、誰かにはめられたんじゃねぇのか?」
「……はめられた?」
 賢人は勇気の言葉に疑問を抱いているようだ。
「だって、あいつがこんなことするなんてありえねぇ。絶対に、誰かがこうなるように仕向けたんだ」
 勇気は怒りで手が震えている。
「……誰かが……仕向けた……」
 賢人は呆然としている。
「……だって……だって、あいつはこんなことするような奴じゃない!俺らまで巻き込むようなことは絶対にしない!」
 勇気は感情的に叫んだ。
「……そう……だよな。俺もおかしいと思ってた。あいつは誰よりも仲間を思う奴だ。俺らにまで被害が及ぶようなことはしない。……犯人を俺らで捕まえてやろうぜ。あいつがこんなことをしてないっていう証拠をつかんでやろう!」
 賢人も、そう言うと立ち上がった。
「そうこなくっちゃ!」
 勇気はそう笑うと、
「パソコン貸してくれ」
 と言って、パソコンの前へと行った。
「お、おう。いいけど、何するんだ?」
「麻薬密売グループについて調べる」
「お前、そんなこと出来るのかよ⁉」
「俺を誰だと思ってんだよ。今まで、てきとうにあの事件について調べていたわけじゃないんだ。しっかりと、調べる方の事は勉強している」
 勇気はにやっと笑うと、パソコンを起動した。
「……そっか」
 賢人は嬉しそうに、しかしどこか悲しそうに笑うと、携帯電話を取り出して、ある番号へと電話を掛けた。
一方で、勇気はものすごい速さでキーボードを叩いている。
「……無理しない程度にな」
 賢人はそう言うと、電話の相手が出るのを静かに待った。



拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACKBACK

TRACKBACK-URL