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ネコの図書館

…「アイドルの探偵⁉」修正完了しました!「復讐という名の愛」修正中のため非公開です…
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04/19/19:19  悪夢、再び


 日はもう沈んでしまい、あたりは暗闇に覆われた頃、ある男が行動を起こしていた。
どこかの新聞社へと送る資料を作っているのだろうか。
暗い森の中、暗い車の中でパソコンを静かに打っていた。
「……よし、できた」
 そう言うと男は肩の力を抜き、背もたれへと寄りかかった。
「これで……これで、あいつらは大丈夫だ。……俺がいなくても、しっかりとやれよ……」
 そうつぶやくと、男は車を再び走らせた。
その時の表情は悲しそうだった。

 一方、勇気達は……。
「……主な麻薬取引をしている会社が割り出せた。一つ目は……」
「ちょっと待て!お前、どうやってそれを出した⁉」
 賢人は突然な勇気の発言に驚きを隠せないようだ。
「インターネットの情報から。さまざまな情報から割り出したんだ」
「……さすが勇気……。頭がいいな」
「ありがと。……でも、誠はハッキングができる。あいつがいれば、犯人なんて簡単に特定できるのに……」
 勇気はうつむいた。
「……誠がいないからこそ、お前の頭脳が役に立つんじゃねぇか。俺だけじゃ、多分、パニックになって、何もできなかったよ」
 賢人はそう言うと、勇気の横に立ち、肩に手を置いた。
「……さんきゅ。こっちこそ、お前がいてくれてよかった。お前がいないと、多分俺、自分を見失ってた」
 ようやく勇気の顔に笑顔が戻った。
するとその時、勇気の携帯電話が鳴った。

―プルルルルル……―

「……誰からだろ」
 勇気は電話に出た。
「もしも……」
『は、畑山さんですか⁉ニュース見ましたっ!どういう……』
『ちょっと、島崎さん落ち着いてっ!私に電話を貸してよっ!』
 電話の相手はどうやら、恵理奈と望実のようだ。
「……ごほん」
 勇気は咳払いをした。
『……っと。ごめんなさいね。島崎さんがちょっとパニックになってて……』
「大丈夫ですけど、何の御用ですか?」
『えっと……言いにくいんだけど、森田さんについての事です』
「ああ。ニュースを見たんですね」
『はい。……それと、また悪夢を見たんです。顔はあまり見えなかったけれど、多分森田さんだと思われる人がそこに出てきて……』
「……え?どういう事ですか?あいつに何かあったんですか⁉」
『畑山さん、落ち着いて聞いてください。今から言う事は、私が見た夢です。だけど、私の能力により、予知夢かもしれない……』
 絵里奈の声の低さが、それが冗談ではないことを物語っている。
「……それって……」
『……分かっていると思いますが、私が見たのは森田さんらしき人が殺される夢です。殺人現場は……京都のある道路』
「……誠が……?」
『顔は少ししか見えなかったので分かりませんが、あの横顔はテレビでよく見る横顔だったから、おそらく森田さんです。……もしかしたら、今ならまだ事件を防げるかもしれない。どうしますか?』
「その場所へと連れて行って下さい。あいつに、何かある前に、事件を解決しないと……」
 勇気の顔には焦りが見える。
『分かりました。私、今日から三日間休みなんで、今から島崎さんと一緒に迎えに行きます。今、どちらにいらっしゃいますか?」
「えっと……賢人の家です。場所は……東京駅のすぐ近くなんで、東京駅まで出て行きます」
『分かりました。石川さんの家っていう事は……石川さんも一緒なんですね?』
「はい。一緒です」
『なら、石川さんも一緒に来てください。では、またあとで』

―ップーップーップーップー……―

「……誰から?」
「……斎藤恵理奈」
「え⁉あの最近人気の女優⁉いつ連絡先交換したんだよ!」
 賢人は驚いたように勇気を見る。
「この間、テレビで共演しただろ?その後、ご飯に一緒に行ったんだよ。そのときに交換した」
「いいなぁ。俺も教えてもらいてぇ……」
 賢人は羨ましそうな顔をしている。
「それよりかも、賢人。今すぐ出かける準備をしろ。今から東京駅に行くぞ」
「……は?急にどうした?」
 賢人は不思議そうな顔をしている。
「いいから、早く支度をしろ。説明は後だ」
 誠はそういうと、パソコンの電源を落とし、出かける支度を始めた。
「……意味わかんねぇんだけど」
 賢人は首をかしげながらも、出かける準備を始めたのだった。




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